人間の限界
ではそもそも、天はどのよう仕組みで自分の分身(アバター=神の化身)である人間が天の創造物であり、天の一部のデータであることに簡単に気づけないようにしたのでしょうか?
それは宇宙に結界(バリア)を張って人間の能力では超えられなくしたことと、最初に創造された時は天と同程度の能力が備わっていたのですが、前述の通りネタバレしないように、わざと人間の認識能力に後から制約を加えからです。
天にとっての人間は自分の分身(アバター)であり、人間がコンピューターを作って、そのプログラムで作った仮想空間にアバターを作って楽しんでいるようなものなのです。
映画の「アバター」では人間自身がアバターになりますので、人間としての意識も保持しており、まるで天が人間というアバターになって、パンドラという惑星に行ったかのようでとても興味深かったです。
人間が外界を認識する仕組みは身体に備わった目、耳、鼻、口、皮膚という感覚器官で外界データを取得したものが、五感(視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚)と言うデータとなり、神経を経由して脳という器官でそれらのデータ処理をすることで、認識できるようになっています。
視覚データは脳で形や大きさや色やその動きになります。
聴覚データは脳で音や声や言葉になります。
臭覚データは脳で匂い(臭い)や香りなどになります。
味覚データは脳で甘み、塩み、酸み、苦み、うま味などのいわゆる味になります。
触覚データは脳で圧力や重力や温度や感触の良さや痛みなどになります。
そしてそれらの認識した生データを言葉というデータに変換することで意識できるようになります。
その言葉で思考し、好むか好まざるかと言う感情を抱いて記憶します。
そうやって自分の外界をリアルな現実だと意識します。
天の設定が素晴らしく(笑)、人間にはこの世があまりにもリアル過ぎてとても天のデータの一部だとは思えなくされており、人間がコンピューターで作ったアバターと同じく、そのアバター自身では自分がアバターであることには気づくことができないのと同じです。
また人間の五感と脳の処理機能には天が設定した制約もあり、外界のすべてのデータを認識できるわけではありません。
視覚には視野範囲と波長範囲(可視光だけ)に制約がありますし、聴覚にも音の大きさと周波数範囲(可聴域だけ)に制約があるように、五感すべてに個人差が多少あるものの限界があります。
脳の処理能力にも限界があり、五感からの限られた外部データすらもすべて処理できてはいないそうです。
脳幹毛様体賦活系(RAS:Reticular Activating System)と言わるフィルター機能のようなもので選別しているそうです。
RASはどのようにデータをフィルターにかけているのでしょうか?
それは生まれてからずっと記憶してきた自分の周囲のデータで作られたデータベースと、いわゆるコンピューターのプログラムみたいな思い込みや観念や信念などが、新しい外界データとそのデータベースとの照合作業で自動的に選別処理しているのだと思います。
だから今までに無いまったく新しいデータの処理は正しくできません。
江戸時代の漁民が黒船を初めて見て海の上に山みたいな黒い怪物がいると思ったという、船とは思えなかったと言う話や、いやまったく見えていなかったと言う話もあるそうです。
つまり私たち人間が認識できる外界には限界がありすべてを認識できているわけではありません。
またRASは逆に人が意識したものを目立たせるような役目もします。
ドイツ車が欲しいと思えば、街中で目に留まる確率が高くなりますし、今日はランチにラーメンが食べたいなとなんとなく思っていれば、知らない街中でも無意識のうちに探して目に留まらせてくれるようになります。

